第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
「信長・・・様?」
何が起きたのかすぐには理解出来ず、起き上がろうとするも頭痛がした。
「そのままでよい・・・。」
信長の目が心配で心配で堪らなかったと言う目をしていた。
目が覚め、家康が様子を見てくれた。
「とりあえず今日は水分多くとって、ゆっくり休んでなよ。」
「ありがとう、家康。」
家康の診察が終わり信長が口を開く。
「歌恋、何故書庫で眠った。」
「それが・・・その時の事覚えてなくて・・・。書庫に行ったのは覚えているんですけど…。」
「覚えてないのか。」
「はい・・・。」
「覚えてないのならよい。今日はゆっくり休め。」
そう言って家康と二人天主を後にした。
「信長様。」
「あぁ、わかっている。まだ確信がもてたわけでは無い。早急に秀吉達を集めろ。内密に話しがある。」
「分かりました。」
家康は家臣に秀吉、政宗、光秀、三成を至急広間に集まるように報せてくるように話した。
(ん・・・なんで私あそこで寝ちゃったんだろう・・・、)
歌恋はまだだるさの残る身体で昨日の自分の行動を思い返していた。