第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
千姫が安土城にきて一月以上が経った。
歌恋はそれから特に千姫と関わる事が無かった。
周りの武将達が警戒をして関わせないようにしていた事も知らず・・・
ある真夏のよく晴れた日。
信長は朝から会議で不在。
舞桜は葉月と買い物へ、双子は先日信長に悪戯をし怒られ、罰として
一、最近始めた読み書きの勉強
一、手伝いを二人で50回すること
二人が父親の次に怖い女中頭の妙がつきっきりで見ることになり、歌恋は少し暇を持て余していた。
(ふふ、天音と結人ちゃんとやってるかな・・・?妙さんのことは本当に怖いみたいだし。)
部屋で一人縫いものをしているとー
『歌恋様いらっしゃいますでしょうか?』
「はい、、」
(この声だれだろう?)
「私、千姫様のお付のものでお菊と申します、突然こちらへきて申し訳ありません。急なのですが、千姫様よりお茶をたてるので、もし宜しければお近づきの印に是非お部屋へいらして頂きたいとのことで・・・」
「そうですか・・・」
(どうしようかな・・・、双子の七五三の着物も早く仕立てなきゃ行けないけど…断るのは悪いよね…)
悩んだ結果その誘いを受けることにし、着替えを済ませてから行くと伝えた。
その後片付けをし、着替えを済ませ少し化粧をしてから千姫の部屋へとむかった。
この時、千姫達の黒い黒い思惑にひきづりこまれているとは知らず・・・