第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
広間を出た信長はその足で城下へと向かった。
(まだ戻ってきてない所を見ると反物を見ているか御茶屋だろう)
こういう時の信長は歌恋のそばに居て気持ちを落ち着かせふのが一番の機嫌を直す方法。
秀吉も、それを止めはしなかった…。
「ゆっくり反物も見れたし、気に入った柄も買えたし。これで信長様と結人とお揃いの着物作ろう…!」
(信長様喜んでくれるといいなぁ~)
機嫌よく、御茶屋で一息ついていると・・・
「誰の着物を作るんだ?」
後ろから信長が歌恋の目を手で隠す。
「えっ・・・?信・・・長・・・様?」
「どうしてここに?」
「仕事が早く終わった。」
「そう何ですか・・・?」
「帰るぞ。」
「はい。」
信長は歌恋がお茶を飲み干した頃を見計らって立ち上がり城へと戻った。