第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
舞桜が信長の膝の上に座り、双子も両側から信長に絡みつき、歌恋はその様子を 見守った。
翌朝、朝餉を済ませ支度をして3人を三成に預け一人で城下へと出かけた。
「じゃ、三成くん子ども達のことお願いします。」
「大丈夫ですよ。たまにはゆっくりしてきてくださいね。」
「うん。じゃ、行ってきます。」
何も知らされてない歌恋は1人出かけて言った。
「さぁ、3人とも今日は秀吉様の御殿へ参りましょう。」
三成にも詳しい事は知らせて無かったが、子ども達を預かったら自分の御殿へと連れていくように話してあった。
「久しぶりに1人で来たなぁ。ゆっくり反物とか見ていこう。」
音羽屋に久しぶりに来た歌恋はゆっくりと反物を選んでいた。
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その頃城では・・・
「信長様。神月弥一様がお見えになりました。」
秀吉が襖越しに声を掛けた。
「通せ」
その言葉を聞いて秀吉は神月弥一と娘、千姫を中に入れた。