第22章 歴史は繋がれていく~新しい生命と日常~
はいっと言って、舞桜が差し出したのは小さな巾着に入った金平糖だった。
光秀「舞桜。ちゃんと渡せたか!」
舞桜「うん!」
歌恋「これ、こないだ光秀さんと一緒に城下に行った時に信長様のだって言ってせがんだ見たいですよ・・・。だからこれをお祝いの時に挙げようねって舞桜と話したんです。」
信長「そうか!舞桜は偉いな!さすが俺の娘だ!」
舞桜「うん!」
歌恋「私からは今年はあの羽織りに新しい刺繍を入れました、 。今年は桜の花を新しく入れました。」
信長「今年は桜か・・・。歌恋らしい。」
歌恋「私がいた所に夫婦桜と言われている対になっている桜の木があるんです。」
「その桜はいつまでも寄り添って行けるようにと植えられたそうなのですが、いつしかその2本の木は大きな一本の大木になって、毎年春になると立派な花を咲かせるんです。」
「私は信長様とそうなれればいいなと思って桜にしたんです・・・」
政宗「お前らしいな。」
三成「本当に素敵なお話ですね。」
光秀「子を宿してなければ御館様はきっと歌恋を抱いただろうな…」
家康「確かに・・・」
秀吉「・・・」
武将達はそんな事を思いながらその後も宴は続いた。