第21章 武将達のお守り日記*番外編*
夜。政宗が作った夕餉をきちんと食べまだ遊び足りなさそうな舞桜・・・
「そう言えば、これをやって見ないか?」
光秀が持ってきたのは花火。
線香花火の様なもので小さい子でも出来るだろうと。
「やるなら浴衣に着替えてやるか。」
秀吉が提案した。
三成はどこからか武将全員の浴衣を用意してもってきた。
「もちろん舞桜のもある!」
だが、いくら子どもとは言え、女の子の浴衣を着せる理由には行かないとなり、急遽秀吉の妻の葉月に頼んで着せてもらうことにした。
「はい、舞桜ちゃんの出来上がり!」
明るめの黄色に大振りの花がいくつかある生地で、赤と白の混ざった色合いの子ども用の帯、髪の毛には可愛らしい花の髪飾りを付けてもらい、「可愛い!」と言われて更に上機嫌だった。
安土城の中庭では大の男5人と小さい女の子、秀吉の妻と息子とで花火を楽しんでいた。
秀吉・・・黒地に格子柄の浴衣、生成色合いの帯に所々淡い緑の糸で柄が見え隠れする。世帯を持った落ち着いた男をイメージしたもの。
政宗・・・紺色の生地に縦の格子柄、後ろに龍が描かれている。帯は
黒で男らしさを見せる。
光秀・・・白と黒での一松模様。帯は藍で、中央に白の線が太さを変えて三本入っている。
そして、家康と三成の浴衣は・・・