第21章 武将達のお守り日記*番外編*
家康と三成の浴衣はというと・・・
家康・・・深緑色に縦縞模様。帯は辛色に中央には生地の色よりも少し明るめの黄緑色の線が入り上下には黒の細い線が入る。
三成・・・白と紺色がまだらになった生地に黒の帯。帯には青色の細い線がはいっていて少し大人な雰囲気を醸し出す。
「これ・・・どうなさったんですか?」
三成が秀吉に尋ねる。
「確かに・・・、俺たち全員の分だろ?」
政宗も三成に続く。
「これ、御館様と歌恋からだ。」
秀吉は状況をはなした。
この話を聞く前に、この一年色々と舞桜の事も含めてお世話になったからと今までのお礼も兼ねて歌恋が何かしたいと。
だから歌恋が浴衣の柄を考えて、それに合ったものを音羽屋で作ったと、秀吉は妻から聞いたと話した。
今日舞桜を見てくれる事になったからそれを着てほしいと・・・。
政宗「さすが歌恋だな。」
光秀「全くだ。ここまでせずとも構わんのに。」
三成「素敵な心遣いですね。」
家康「三成と同じ考えって嫌だけど、今日はそうおもう。」
舞桜は家康と三成の着物を掴んでキョトンとした顔で武将達を見つめていた。
秀吉「さっ、着替えてこい。これ着て舞桜と花火するぞ!」
それぞれ順番に着替えてようやく花火を初めた。