第1章 久しぶりの京都とワームホールの出現。
(んーやっぱり京都の家は外出るのも大変だ…)
悪い人たちでは無いのは良く知ってる。子どもの頃は忙しい祖父母に変わってお店のみんなが私の事を大事に育ててくれた。、
3歳の時、信号無視して暴走してきたトラックが車十数台を巻き込む大きな事故を起こし、その事故に仕事帰りで京都の家に預けられてた私を迎えに行く途中だった両親の車も巻き込まれた。
「今日はどこ行こうかな~」
清水寺?平安神宮?渡月橋?
(んー子どもの時から京都は庭のようなものだったから今更だしなぁ。)
通行人のカップル「ねぇ、今本能寺跡の近くで紫陽花が綺麗に咲いてるらしいよ!行ってみようよ!」、「おっ本能寺かぁー。行ってみるか!」
(本能寺かぁー。紫陽花は丁度浴衣のデザインにも使えそうだから行ってみようかな。)
通行人のカップルの話を聞き、何年ぶりかに本能寺跡に行ってみることに。
まさか、その本能寺跡に行ったことで運命をも変えるかもしれない出来事に遭遇するなんて思ってもいなかった歌恋。
偶然なのかそれとも必然なのか、既に物語は始まっていた。