第20章 夏の思い出~浴衣姿の二人の秘め事~※R18
川の辺で休憩をし、朝餉代わりのおむすびを食べ終わりそのまま馬を走らせた。
歌恋は昨日の夜なかなか舞桜が眠らずに夜遅くなり、かつ朝早かったのと、おむすびを食べてお腹いっぱいになった事で睡魔が襲い馬に乗ったままこっくりと船を漕ぎ始めた。
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昨日の夜のこと。
歌恋「いい、明日は朝早くから母様とお父様はお出かけするから、舞桜は政宗や家康、三成くんや秀吉さん達とお留守番しててね。」
舞桜は武将達の事が大好き。
遊んでくれたり、美味しいご飯を作ってくれたり、お話を読んでくれたりとみんな舞桜を可愛がってくれてるため、武将達と遊べると思ったら興奮して中々寝付けなかった…。
舞桜「ま(さむ)ねー」、「(ひで)よちー!」、「みちゅ(な)りー」、「いえやしゅー」、「み(つひ)でー」
片言ながら名前が呼べるようになり、(家康は信長がよく呼ぶから一番に覚えるという・・・)楽しくなってしまった・・・。
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「まぁ良い。その方が見た時の感動も増すだろう・・・」
そう言って優しく支えながらひたすら馬を走らせた。
「んっ・・・信長・・・様」
「全く・・・可愛い奴め・・・」
寝ぼけながら自分の名前を呼ばれ、母となっても変わらずにいる歌恋に一瞬ドキッとしたのは秘密だったー