第20章 夏の思い出~浴衣姿の二人の秘め事~※R18
次の日。早朝にまだ気持ちよさそうに眠ってる舞桜を三成達に預けて二人は馬で久しぶりの遠出をした。
「三成くん、家康、舞桜の事お願いします。」
歌恋は三成に眠っている舞桜を、もしかしたらどこか出掛けるかもしれないとの事で着替えなどを入れて包んだ風呂敷を家康に預けあ。
「てか、何で俺が荷物持ち・・・」
家康がボソッとつぶやくもその声は三成には届かず・・・
「はい、おまかせください。舞桜様は私達で責任もってお預かりしますので。」
三成のエンジェルスマイルにどこか引っかかりながらも、それ以上のやり取りは待ちきれないとばかりに信長がひょいっと歌恋を抱き上げ、馬に乗せた。
「では、行ってくる。あとは頼んだぞ。」
信長の声に三成、家康が「はっ。」と返事をするとそのまま馬を走らせた。
「所で、信長様・・・?」
「なんだ?」
「こんな朝早くからどこへ行くのですか?」
背中越しに信長に行き先を訪ねて見た。
「行くまで教えてやらん。大人しく乗っていれば良い、」
「分かりました・・・。」
(ふふ、でもこういう風に言う時って色々考えてる時だから楽しみにしておこう。)
歌恋はそんなことを一人思いながら信長に身体を預けていた。