第19章 番外編~秀吉の恋模様~
卯月の半ばー
秀吉は葉月と初めての逢瀬の日。
待ち合わせは音羽屋。
秀吉は先日歌恋と一緒に出かけた時に買った物を持ち、予定よりも少し早めに音羽屋に着いた。
中には入らずに音羽屋の外で待っていた。
葉月「秀吉様・・・?」
秀吉「お、おぉ、葉月か・・・。いつもと違うから見違えた・・・。」
葉月は色鮮やかな明るい翠の着物に、黄色の帯、髪は下ろしていつもの店に居る雰囲気とは違う『女ぽさ』が見える雰囲気。
女に慣れてると言われる秀吉でも一瞬立ち止まる程だった。
秀吉「今日は市の中にある御茶屋に行って甘味でも食べよう。」
葉月「はい。」
二人は付かず離れずの距離で茶屋へと向かった。