第19章 番外編~秀吉の恋模様~
秀吉「そうか?」
歌恋「そうだよ!」
歌恋が話を続けた。
「んーでもきっと良いものは確かに持っていそうだしなぁ…。私なら好きな人が作ってくれた物なら余計嬉しいかな~。」
「だって、その人が作ったものは一つしかないわけじゃん?しかも、その人が自分を思って作ってくれたとなれば、嬉しさも増すんじゃないかな?」
歌恋が空を見つめながら秀吉に言った。
秀吉「そっか・・・、俺でも何か出来るもの有るかな…。」
市回ってみたら何かあるかもと言って、二人で見て回った。
城へと向かう帰り道、秀吉が歌恋に話しかけた。
「今日は折角城下へ来たのに俺のに付き合わせて悪かったな…」
ちょっと申し訳なさそうに言った。
歌恋「ううん。いつも秀吉さんにはお世話になってるし、きっと信長様に私の気分転換に城下へ連れていくようにって言われたんでしょ?」
秀吉「ど、どうしてそれを・・・」
歌恋「信長様の事も、秀吉さんのことも側で見てればすぐ分かるよ!勿論、家康とか光秀さんとか三成くんとか、あっ政宗もだね!」
そんなやり取りをしながら城へと戻った。
秀吉の懐には葉月に似合うだろうと思った“贈り物”があり、秀吉の中で密かに決心をしていた…