第19章 番外編~秀吉の恋模様~
信長と歌恋の祝言が終わったあと、信長に頼まれてしばらく行けないだろうからと歌恋を城下に連れて行くことになった。
「わぁー久しぶり!懐かしいなぁ!」
秀吉「おいおい、歌恋、あまりはしゃぐなよ?もういつ産まれてもおかしく無いって家康が言ってたぞ?!」
歌恋「だって、久しぶりに城下へこれたし、この子が産まれたらしばらくは来れないし…」
(お館様が忙しくて、「なかなか傍にいられず天主で一人待たせておくのは俺の気がすまん!」、「俺の代わりに歌恋を城下へ連れて行ってやれ!」とか言い出した時は驚いたが・・・)
そんな事を思いながら今度逢瀬を約束した(勝手に思ってる)葉月に何かしら贈り物が出来ないか考えていた。
だが、音羽屋の娘、身の回りの物はそれなりの物を持っていると考えた秀吉は、歌恋に女同士なら何を贈れば喜ぶのか聞いてみることにした、
秀吉「なぁ、歌恋」
歌恋「ん?どうしたの?」
御茶屋の椅子に座り、臨月真近で最近ますます食欲がわいてきたという主君の新妻になった歌恋
秀吉「っ、お前、食欲ありすぎじゃないか?」
歌恋「だってー、食べても食べてもお腹空くんだもんー!」
新妻となった歌恋のそんな姿を見てふと力が抜けた秀吉。
素直に聞いてみた。
秀吉「なぁ、年頃の娘に贈り物するならお前なら何が喜ぶ?」
歌恋「えっ?どうしたの急に?!」
秀吉は歌恋に祝言の時に着た着物を仕立ててくれた娘に礼がしたいと思ってると話した。
音羽屋の娘ならそれなりに良いものは持っているだろうからと歌恋に相談したと話した。
歌恋「ん~私だったらなんでも嬉しいと思うなぁ…、だってきっとその葉月さんっていう娘さんも秀吉さんから貰えるならなんでも嬉しいと思うけどなぁ。」
秀吉「そうか?」
歌恋「そうだよ!」
歌恋が話を続けた。
「んーでもきっと良いものは確かに持っていそうだしなぁ…。私なら好きな人が作ってくれた物なら余計嬉しいかな~。」