第19章 番外編~秀吉の恋模様~
秀吉もこの4ヵ月、それなりの頻度で音羽屋に通い、葉月と会話を交わすようになっていた。
タダの店の娘と、客の関係だけでは無い感じにお互いなっていた…。
だけども、お互いにそれを口に出す事や態度に出すことは無かった。
2人に沈黙が訪れた…
それを破ったのは秀吉だったー
秀吉「今度・・・、お茶でも飲みに行かないか…?」
葉月「えっ・・・。」
秀吉「こんなにも良い物を作ってもらったんだ。俺からも礼をさせてくれないか・・・?」
葉月「いえ……私は頼まれた物を仕立てただけですから・・・。」
秀吉「俺がそうしたいんだ・・・付き合ってくれないか?」
葉月は嬉しい気持ちもあったが、戸惑う気持ちもあった・・・。
葉月「分かりました・・・。」
信長の祝言が終わって少ししてからの日に逢うことを約束してその日秀吉は城へと戻った。
着物は後日店の者が届けてくれ、信長は勿論、他の武将も気に入った様子だった。