第19章 番外編~秀吉の恋模様~
「秀吉様、大変お待たせ致しました。ささ、中へどうぞ」
秀吉は店の奥の部屋へと通された。
奥の部屋へと通され、店の主人の吉右衛門、通称【吉】と他愛もない話を始めると
「失礼致します。」
娘の声がした。
「どうぞ。」と言ってお茶を差し出してくれたその娘。
その娘はまだ見た目18~20くらいで、着ている着物からして女中では無さそうだった。
吉「おぉ、来たか…秀吉様、娘の葉月でございます。」
吉右衛門に挨拶するようにと促され、葉月が吉右衛門の隣に座り、挨拶をする。
「葉月にございます。どうぞお見知り置きを。」
それが秀吉と葉月の初めての出会いだった。