第16章 届けこの思い~幸せはすぐそこに~
【戦国時代、京都本能寺跡】
この日に歌恋が戻ってくるかもしれないとなり、三日前から信長はこの近くの宿に泊まっていた。
それを聞いた春日山勢も何故か佐助と一緒に来ていた。
信長「何故、お前らがいる。」
佐助「すいません・・・信長様。歌恋さんが戻ってくるかもと話したら行くと聞かなくて・・・」
謙信「あの女を気に入った…春日山城へ連れていく。」
信玄「天女が戻ってくる瞬間を見てみたくてな。」
幸村「俺は・・・信玄様達が行くから着いてきただけだ。」
秀吉「全く、なんで春日山勢が・・・。歌恋はお館様の妻となるのに…」
光秀「まぁよいでは無いか。こんな光景、あいつがいなければ見ることもないだろう。」
政宗「そうだなー、こんなに武将が集まるのも早々ないだろうしなー」
家康めんどくさい・・・」
三成「家康様は歌恋様の事が心配ではないのですか?」
家康「三成うるさい」
信長「まぁよい。歌恋は俺の女だ。それだけは間違えるな。」
各々がまるで宴の主役を待つかのような感じで集まってきた。
佐助「もうすぐですね・・・」
雲行きが怪しくなり風が吹き出す。今まで春のうららかな晴天だったのが嘘のように。
(本当に歌恋は戻って来るのだろうか…それは誰にもわからない、だけど、できる限りの方法で未来にヒントを残した。だからきっとそれに気づいてくれれば…)