第15章 叶わぬ思い~離れていてもあなたを愛しています~京都編②
祖父「それからすぐだったよ。舞花が妊娠してると分かったのは…」
「それが・・・」
「そう、あなたよ歌恋」
祖母が重い口を開いた。
〈歌恋視点〉
結局二人の結婚を認める事になり、歌恋は京都で産まれた。
父は研究を再開し、母もできるところは手伝っていた。
その研究は・・・
私が子どもの時。
両親は久しぶりに遠方に研究の為に行かなければならず、私は京都の家に預けられた。
その帰り道に、車の巻き込み事故で両親は亡くなった。
お気に入りのくまたんのぬいぐるみによく似たキーホルダーをお土産に買ってきてくれていたと聞かされたのはそれからしばらく経ってからの事。
そして、両親が研究していたのは『織田信長と戦国時代』
私産まれる前から戦国時代と関わりがあったんだーーー
それを知って涙が止まらなかった。
運命の糸で結ばれたかのような巡り合わせ・・・。
その後お爺様から何故、父が京都の家を研究のためと来ていたのか…