• テキストサイズ

イケメン戦国~あなたに恋して~

第13章 叶わぬ思い~離れていてもあなたを愛しています~京都編


〈信長視点〉

一月一日。

安土でも正月ということで、宴が開かれていた。

大名達が新年の挨拶をしにくるが、俺は気のない返事をしているだけで、酒も手酌で飲むも味がしない。

(新年を祝う気などなれん。)

公にはあの日から歌恋は祝言の準備で国へ帰ったことにしている。
あの場にいた者には口外するなと言わずとも言わない。
よく出来た者だ。

夜夢を見た。

『お腹の子どもは今日も元気ですよ。』

そう言って愛しそうにお腹を撫でる歌恋の姿がいた。

手を伸ばすとそれは消えてしまう。

歌恋がいなくなってまだ6日。

この6日間寝た気がしなかった…。

タイムスリップする直前に「愛しています…」そう言って口付けをして、離れて行った歌恋の姿が頭から離れない。

今頃何をしているのだろうか…。

何もする気になれず、ある程度大名の挨拶が終わるとそのまま天守閣に戻った。
/ 343ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp