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イケメン戦国~あなたに恋して~

第13章 叶わぬ思い~離れていてもあなたを愛しています~京都編


夜。自分の部屋のベッドで初めて貰ったエコー写真を見ながらお腹を撫でる。
「あなたはどっちに似るのかな…。」
最新のエコー写真も貰い、何となく輪郭とかが白黒のエコー写真よりも分かる。

顔の部分を指で辿り、愛しい人の顔を思い出す。

記憶を消されなかった事で父親が誰だかわかる分思いが募る。


「記憶が消されるかもしれない・・・」そう言われたのに消されなかった・・・。


消された方がよかったのか、消されずに済んだのを喜ぶべきか・・・。


貰った母子手帳に父親の名前を書く欄がある。

母親になる人・・・【姫宮 歌恋】

父親をなる人・・・【 】

分かっているけど、名前を書けない。
『織田信長』なんて書いたらきっとおかしい人だって思われるよね…

でも事実だからなんと思われても構わない。
そう思って名前を書いた。



その時に初めてお腹をウニョと動いた。

「あっ動いた…」

初めて胎動を感じまるで、『ここにいるよ。大丈夫だよ。』と言われている様だった。

「そうだね…、あなたはここでちゃんと生きている。信長様が残してくれた大切な宝物・・・」


『信長様・・・、お腹の子どもは元気ですよ。』

そう言って眠りについた・・・。
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