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王女様に祝福を【FFIX】

第9章 眠らない街~トレノ~




「とりあえず、商品を見せてもらえますか? 彼の武器を探してるの」
 
「へぇ、どんなのだい?」
 
「彼、戦闘の経験があまりなくて、棍棒のようなものを探しているの」
 
「なんだ、あんた初心者かい。初心者一人にあのモンスターは倒せないよ。あんたなんですぐに断らなかったんだ。彼女の前だからかい」
 
「いやぁ……」
 
 
おばあさんはずいぶんとお喋りだった。

だけど、私達が探している武器を言うとすぐに奥から数本の武器を持ってきてそれぞれの説明をしてくれた。
 

「棍棒にも色々種類があってねぇ、とりあえず代表的なものを持ってきたよ。まずこれが一般的なメイスだね。棒の先が重くなっていて、遠心力で破壊力も上がるって寸法さ。

次の、棒の先端に棘のついたのがモーニングスター。棘の分だけ攻撃力も上がるが、手入れも必要になる。

そんで次は少し変わり種だがフレイル。見た目通り二つの棒が鎖で繋がっているだろう。これは持ち手と攻撃部分が分かれていて、より遠心力を得られる優れものさ。ただ、扱いが難しいから初心者には向かないかねぇ。

最後に棍棒とは少し離れるかもしれないが、ウォーハンマー。打撃部分の面積が大きいものや斧状になっているものもあるが、これが一般的だろう。剣ほどの技術もいらない、なかなかお手軽な武器さ。ただ多少の訓練はやっぱり必要だね」
 
「色々あるんすね」
 
 
おばあさんの持ってきた武器は全部で四種類ある。

最後のウォーハンマーはリンドブルムで一般兵が手に持っていた武器だった。
 

お兄ちゃんは一通り手に持って試していくと、造りも単純であるメイスを気に入ったようだ。
 
 
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