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【うたの☆プリンスさまっ♪】あなたの全てが好きだから
第3章 思いがけないメール
出ようとした瞬間、嶺二が再び声をかけてきた。
「……何?」
「どうして、いつもライブに来てくれてるの?」
ギクッ
「え? いつも?」
藍くんが怪訝そうに言っている。
「うん、いつも。アイアイ、気付かなかった? だいたい、1つのツアーにつき1公演は来てるよ。ね? 桜」
「……」
ーそんなの分かり切ってるじゃない。
「私の友達が好きなだけよ。勘違いしないで」
私はそう言って、控え室の扉を閉めた。
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