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【うたの☆プリンスさまっ♪】あなたの全てが好きだから

第7章 打ち合わせ


 2人は黙って、お互いに顔を背けた。
(変わってないわね)
 私がそう思っていると、レンくんがこちらを見た。
「ちょっとだけ、桜さんに聞きたいことがあるんだけど……いいかな?」
「何?」
 優しげに細められる綺麗な空色の瞳を見つめ返す。

「ブッキーと桜さんは……どういう関係なの?」

「……え?」
「おい、レン! その質問は……」
「なんとなく分かってるよ。タブーなんだろ?」
 レンくんは蘭丸くんを振り返る。
「この前、QUARTET NIGHTのライブ終わりに会った時から気になってたんだ。あまりにもブッキー以外の3人が感情的になるから、珍しいなと思って」
「……」
 私は黙ったまま、レンくんの言葉を聞く。
「あの時の会話から、桜さんはもともとはシャイニング事務所に所属してたのは間違いないかなと思ってた。オレなりに調べてみて、違う名前にはなっているけど、『QUARTET★NIGHT』や『ポワゾンKiss』を作ったのは桜さんだと分かったんだ」
 彼は整った顔立ちでにこりと微笑む。
「……何が言いたいの?」
 私は彼を睨んで、刺々しく言葉を発した。
「……あんなにいい曲を作れるのに、どうして辞めちゃったのかなと思って」
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