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怠惰症候群

第3章 雪解け


自然と手が伸びた。
香苗さんを抱きしめようとした。
けど、やめた。

「香苗さん。」
啓太が声をかけると、香苗はゆっくり顔を上げた。
「なーに?」
少し眠そうに目をまたたかせる香苗。
頬に服の皺の跡がついていた。
可愛い。
啓太は愛娘でも見るように笑った。
「とりあえず、セフレとは別れましょう?」
啓太が提案すると、香苗は弱々しく微笑んだ。
「あいつら寂しがるね。」
「でも香苗さん、もうこんなこと続けるのは嫌なんでしょ?」
「・・・そうだね。」
2人して小さく笑った。
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