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怠惰症候群

第3章 雪解け


「ところでさ。彼女さ・・・元カノさん?あの子には自分も浮気した事ちゃんと話してるよね?」
「ぐっ・・・。」
「え?他の男に乗り換えた元カノさんが悪い、みたいな雰囲気で別れたの?」
「ご、ごめんなさい。保身に走りました・・・。」
「えー?それこそサイテーじゃございませんこと?」
「すいません・・・。」
「あたしじゃなくて元カノさんに謝りなさい。」
「はい。今度謝っておきます。」
「サイテーな原田なんて嫌い。」
「・・・はい。」
「性欲ばっかの男なんて嫌い。」
「すいませんでした。」
「でも一番、愛されたがりでめんどくさがりで逃げてばっかで悲劇のヒロインぶってばっかの、汚いあたしが大嫌い。」
「・・・俺もそういう香苗さんは嫌いです。」
「そういう香苗さんを美味しく召し上がったのはどこのどなたですか。」
「汚い俺です。本当にごめんなさい。」
「うん、汚い原田が嫌い。」
「結局2人とも汚いんですね。」
「そうだね。2人とも悪かった。」
「喧嘩両成敗?」
「おっ、綺麗にまとめた。」


風で窓がガタガタと音を立てた。
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