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怠惰症候群

第2章 極寒


優しいこの人を、俺達は支配欲や独占欲、性欲で傷付けた。
それをみんな、悪いのは香苗さんだと言った。
みんなもやってるから自分だって悪くないと言い張った。


そんなはずはないと香苗さんは葛藤して。
それでも押し付けられる感情を拒否出来ず。
全ては自分が悪いからと受け止めた。
好き勝手に弄ばれる自分の体から、本当は嫌がる自分の心を乖離させて、どうにか「自分」を守ってきたんだ。




それが香苗さんの間違いだった。
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