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怠惰症候群

第2章 極寒


「香苗さん。」
啓太が呼びかけるが、香苗は顔を向こうに向けたまま特に反応を示さなかった。
それでも話は聞こえているものとして啓太は続ける。
「前にも言いましたけど、ストーカーの事に関して香苗さんは悪くないです。」
香苗はまだこちらを向かない。
「あと香苗さんに甘えてる俺とか、元彼とか、男達も悪いです。」
石像のように動かなかった。
「でも・・・。」
啓太は言いよどんだ。
それでも考えを口に出す。

「香苗さんが悪いところもあるんです。」

香苗の足が動いたのが見えた。
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