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怠惰症候群
第2章 極寒
啓太は動くのを止めた香苗を見た。
啓太に背を向けるように座っていた。
こちらからでは表情は見えない。
ただ、もう笑っていない事だけはなんとなく分かった。
誰が香苗さんをここまで追いこんだ?
最初に傷付けたストーカー?
セフレとして迫って来た元彼達?
信頼してもらっていたのに、自分勝手に抱いてしまった俺?
裁かれるべきなのは誰だ?
機械の赤いランプが点滅する。
排気音が空気を揺らした。
・・・違う。
違うんだ。
俺達みんなが悪いんだ。
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