rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第8章 rain of fondnessⅢ-2
棘のひとつも感じない。
求め合うのはただ互いのすべてと、その快感のみ。
ナッシュがいよいよ、腰により力を込めると、彼は名無しの膣奥をずんと攻め立てるようにして怒張を突き付けた。
それは、口で咥えさせられた時など比較にもならないほど・・・本当に激しいピストンだった。
「!!ん・・・、はぁ・・――ハァ・・・ナッシュ・・」
「はぁ・・―――・・ん、・・・・」
果てる為の精一杯、顔を上げたナッシュを下から見つめていた名無しは、そのあまりにも気持ちよさそうに動く彼の姿に心を奪われていた。
同時に、自らの背中に駆け上がる衝動も抑えられず、ぐっと胸を躍らせた。
愉悦のあまり、ナッシュが漏らした性的な低めの甘い声にさえ、臍の下がむずむずとひりつく。
ナッシュの猛りが名無しのなかで放たれた時、名無しもまた、次いで溢れ出た自らの体液で陰部を濡らしていた。
絶頂が通過しても襞は彼を離すことなく、それはまるで、二人が身体を抱き寄せ合っていたのと何ら変わらない描写に思えた。
「・・・っ・・」
物言わぬ下半身、それでも名無しのいやらしさなど、見つめていれば自ずと知れる。
次の瞬間、彼女の肌にスッと滴ったのは、紛れもないナッシュの精液だった。
「・・・・・」
「?!・・・・ッ・・待、って・・・なんで・・抜い・・ッ」
「足りねえ・・・」
「ッ・・・!あ・・、ッ・・め・・動か・・・、だめだってば・・・!ナッシュ、ッ・・やん・・・」
「おまえもそうだろう・・・嫌なら・・オレを離せ。名無し――」
「!―――・・・」