rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第46章 happy birthday :)))
「ほーら…素直になれよ……名無し……、顔が真っ赤だぜ?」
「ッ……ナ…、――……おめでと…」
「!……フッ…腕回せ。続きはベッドで…だ」
「、っ……ごはん…」
「ん…?後でまた食うさ……だから今は、おまえを食わせろよ――」
半ば強引に押し倒していた名無しの顔を覗き込み、意地悪く、低く、甘い声でベッドへと誘う。
たとえグラスが汗を掻き始め、コーヒーが薄くなってしまっても、それはまた注ぎ直せばいいだけのこと。
食事だって、別に冷めたってどうということはなかった。
ソファから起こし、抱き上げた名無しの額にキスを落としたナッシュは、彼女が恥じらいながら口にした言葉を確かに聞いていた。
ナッシュには珍しく、自然と優しい笑みが零れてしまうのもまた、名無しへの愛情があってこそだろう。
ベッドに寝かせると、ナッシュは携帯の電源を落としながら、名無しに再びキスの雨を降らせていた――。
happpppy birthday Nash!!
20190704UP.