rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第8章 rain of fondnessⅢ-2
腹の内側が快楽を、頭の中が、ナッシュのことだけを考えさせる。
乱れども、今ほど着ていた互いの服が邪魔だと感じたことはなかったけれど、脱がせる手間さえ惜しかった。
汗と体液にまみれて、ベンチの板と、その床にはひたひたと雫が垂れ流れている・・・律動の強かさを難なく物語っていた。
「・・っ・・・」
「んー・・・?」
打ち付けが激しければ、その分滴りは多く飛び散り、名無しの胸にも、唇にも、何度だってナッシュの汗は零れ落ちた。
髪は整いを損ない、隙間に覗くのは、彼の付けたてだった真っ赤な跡が名無しの細い首筋に・・・。
狭い板の上、名無しは左足をナッシュの肩に乗せ、もう片方は膝裏を抱えられ、その激烈な抽送を浴びていた。
度重なった突き上げにより靴が脱げた右足は、色の付いたつま先が絶えずピンとなって、腰と同じように、踵がひくひくと疼いていた。
「っ・・・、う・・」
「、そうだな・・・言えなくなろうが、かわりにキスされるのも・・おまえは嫌いじゃねえよな・・・、んっ・・・ン・・ちゅ・・・」
「!ふ、ぁ・・・んんっ、・・・ッ、ふ・・・」