rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第41章 tryst in a...
「ん……!!」
「………」
『~……――』
「ッ……」
激しいひと突きを下肢に浴び、耐えきれずに声が出そうになった瞬間に浴びたキス。
ナッシュの唇の塞ぎ方は、今までのそれとは異様に違う雰囲気を漂わせていた。
当然、それは名無しにも伝わっており、周囲の空気が引き締まったのをひたすらに感じる…。
「ナッシュ……」
「シ……、フフッ」
「…んッ……」
名無しが耳をすますと、自分達の下半身がぐちゅぐちゅと響いているのとは別に、聞き及んでいた声色が確かにあった。
首筋には汗が光り、緊張状態をよく物語っている。
とうとう部屋の近くまで来ていたのだろうチームの面々、そのとき二人に分かったのは、外では会話が成立していたということだ。
恐らくは、シルバーを含んだ複数人がナッシュを迎えるため、目と鼻の先まで来ていた。