第41章 tryst in a...

「おまえが好いトコロで咥えんのをやめちまったからな……こんな状態で出て行けるかよ…責任は……ッ」

「っ…あ……んッ…ナッシュ……」

「……ハッ…責任は…もとより取るつもりかよ。――」


ナッシュは、名無しの体液が付いた指を自分の口元へ寄せると、舌を出しそれを味わった。

いつもの匂い、いつものねばつき、そしていつもの甘さを感じ、まるで勝ち誇ったかのような表情をする。

その後すぐに彼女の身を拘束し直し、片方の足を腕に掛け、中心の入り口に隙間を作らせた。


時間がないということだけが、二人のなかで築かれていた周知の事実。
が、もはや欲を優先する他なかったナッシュは、構うことなく名無しを貫く所作をとって、間髪入れず自らを挿入した。