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rain of fondness【黒バス/ナッシュ】

第41章 tryst in a...



正直、ナッシュがチームのことで自分を帯同させる日が来るなんて、夢にも思わなかった。

是が非でも存在を隠していたいという彼の意思は強いままだったし、名無し自身も、メンバーに自分を知られたくないという思いを持っていた。

遠征があるということは、それだけチームに需要があり、高度なゲームテクニックに支持を得ているということ。
特に後者は、きっと本人たちの評判の良し悪しだけで推し測れないものなのだろう。


目的地とホテルを聞かされて、部屋の番号がメールで届いた時、名無しは胸をどきどきとさせもしたし、そこに期待も膨らませた。
あくまで現場に出ることはないし、影に徹するつもりでもある。

それでも、数日会えない筈だった好きな人の傍に居られることになり、そこで感じた嬉々幸せは、やはり決して小さなものではなかったということだ。



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