rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第6章 rain of fondnessⅡ-2
「ナッシュ・・・ッ・・や・・」
「ん・・・?」
内腿に滴る蜜。
それを舐めとられ、ひくひくと腰を打ち震わせる。
ナッシュはふと名無しの表情を窺うと、ひと目見て彼女の深層に潜む欲望があることを見抜き、それを自分本位に汲み取った。
まあ、陰部から漏れる体液を目の当たりにしていれば、願いも何も・・・そう思うところではあった。
いまだ皮で隠れていても分かるのだ・・・彼女の芽は、まるで男の性器のように主張を見せていた。
外側を捲って直接、唾液で湿らせた濡れた指先や、一番求めているのはこの舌だろう。
ナッシュは、口腔から伸ばしていた自身の舌を、ぎりぎりのところまで名無しの中枢に近付けた。
けれど、彼が寸でになって蠢く先で触れたのは、陰核ではなく、その周囲は外側の陰唇だった。
「や・・・、いや・・ナッシュ・・・ッ」
気持ち好いのは確かにそうかもしれない。
が、会えなかったあいだ、ようやく渇望した相手を目の前にし、想い合い、表向きは拒んでいても、それがもう本心ではないことくらいナッシュは絶対知っている。
下腹部や足の付け根をねぶられても、名無しが欲しかったのは、そんなゆるやかな快感ではなかった。
ナッシュ自身を求めるその前に、されたいと望んだもの・・・。
目に見えて焦らされたと感じた名無しは、恥じらいを溢れさせながらゆっくりと開口し、彼にめいっぱいの、そして精一杯の懇願をした。
「ッ・・・なめて・・、・・・むり・・やめるの・・・や・・。舐め・・!ぁん・・」
「ん・・・何処をだよ・・・、舐めてるぜ・・?ほら・・・」
「ちが・・・ん、・・・!だから・・ッ・・、ク―――・・・いっぱいなめ・・!!ひゃ――・・・ッ」