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rain of fondness【黒バス/ナッシュ】

第6章 rain of fondnessⅡ-2


名無しの露わになっていた腹部にぬるりと舌を伸ばしながら目線を下げたナッシュは、スカートの中の下着に指をかけ、それをすっと地に向け下ろした。
直前まで膝を挟み、足を開いていた彼女のそれを下ろすことなど、ナッシュにとっては他愛もない所作だった。

別に、ただ下着を捲るだけに留めておくこともできた。
ナッシュがその場で脱がしてやろうと思ったのは単なる気まぐれだ。

するかしないかはさておき、既に濡れたその生地をネタに、煽って遊ぶのも悪くないと思えたこともまた、理由のひとつだろう。


「ッ・・・」


背中には扉。
もたれられる壁があっても、その言葉のとおりにできない身体にまんまと仕立てあげられる。

名無しはナッシュに言われるがまま、脱がされた下着に足を取られないよう、片方の踵を宙に浮かせ、その足の自由を得た。

従ったのは、これ以上不利な状況にはなりたくないと感じたのもさることながら、無論、下ろされた下着にとらわれ、自分の動きが制限されるのを防ぐためでもあった。
もっとも、ナッシュにとって、彼女に足の自由がきいたところで、自分の中から余裕という文字が消えることも皆無だったが。


ナッシュは思わず微笑を零すと、自身もそこで名無しの下着から手を離し、すると必然的に履いていたそれは、彼女のもう一方のくるぶしで留められた。

再びスカートの裾を捲って、あとはいつものように、腿に自らの指を食い込ませるだけ・・・。


粘り気を含む澄んだ体液が、名無しの下半身の中心から零れているのが視界に入れば、ナッシュが目元を細め、口元を迫り上げたくなるのも必至だった。

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