rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第37章 his affection to lover
「フッ・・そんなに気に入ったのかよ・・やけに素直だな」
「・・・ッ・・うう・・!ん・・ッ」
「チュ――ん・・。・・・また今度な」
「ッ・・え・・・」
「それより、早くベッドで抱かせろ・・・流すぜ」
「・・っ・・・うん・・――」
甘い期待をさせる言葉はわざと。
一瞬、目の奥をきらきらとさせた名無しのそれを見つめ、ナッシュは呆れた表情で自身の本音をごまかした。
どうしようもなく可愛いと思った。
早くまた抱きたくて仕方がなかった。
艶の際立つ自分たちの身体を洗うため、ナッシュは名無しを抱き留めつつ、ゆっくりと立ち上がった。
跨らせたままだった彼女が離れる直前、その甘い言葉と共に、一度軽く口付けながら――。
始まったばかりの共に過ごせる時間は遅く、浴室から。
とある週末、それは夜の出来事だった。
his affection to lover
20180203UP.