• テキストサイズ

rain of fondness【黒バス/ナッシュ】

第37章 his affection to lover



「おい・・、ん・・・ちゅ」

「!っ、んん・・・」


放心していた名無しの身を、太くあり、また華奢にも見えるその左腕で支える。

右手で触れたのは、顔のラインにぺたりと付いていた繊細な髪だ。

ナッシュは一言、小さく愛嬌を含んだ文句を囁きながらキスをねだり、しっとりとした彼女のそこをしばらく口吸った。

名無しがまともな言葉を喉から漏らしたのは、その甘いキスが終わったあとのことだった。


「はぁ・・・ッ。――ね・・ナッシュ・・・」

「ん・・?」

「っ――・・まだ・・・あるの・・?」

「!・・・」


離れたくなさげだった唇が、引き合った頭に続き、時間差で繋がりを解いてゆく。
脈の切れた陽物も、そこでようやく膣から出されていた。

ナッシュは、事後もぎゅっとしがみついてくる名無しの髪を何度も撫でながら、また自分が少し、驚愕の表情を出してしまったことに軽く動揺した。

この短時間のあいだに何度も目を見開く事態に陥っていたことが、彼の調子をほんのりと崩してゆく。


いつの日だったか、この同じ浴室で、ボディソープを身体に馴染ませながら口にした冗談があった。
そのとき話した形容と実際の入手の仕方は異なっていたけれど、今となっては行為が終わって、名無しは身体で好さを憶えた。

身を震わせてひとつになって、今まで抱いたことのない快感を知る。
最後には恥じらいを残しつつも、まだねだる始末だ。


/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp