rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第37章 his affection to lover
「ッ・・・はぁ・・、・・・はァ・・」
「・・・おい・・もう締め付けんじゃねえよ・・・抜、ン・・ッ」
「・・っ、ナッシュ・・・」
「あ・・・?」
ぎゅっとし合う身体には、まだまだ付着したままだったローションが、その存在感を露わにしている。
すっかりとろとろになっていた下半身を浸す残りの湯も、どうしてだか、事後の余韻をいつも以上に長引かせているように思えた。
「どうし・・」
「、っ・・・きもちいい・・」
「!・・・こいつ・・、犯すぞ・・・」
「ん・・・っ」
果てたナッシュが狭い陰部から出ようと、ふいに腰を浮かそうとする。
そのとき、名無しはつい、本音という本音を漏らしていた。
たまらず目を見開いたナッシュは一瞬時間が止まったのだけれど、自分に寄りかかって息を乱す名無しを傍に、愛くるしさを抱かずにはいられなかった。
その一言にどれほどの破壊力があったか、彼女はおおよそ知る由もないのだろう。
ナッシュは、また自分が赤らんでいることを、目の奥が熱くなったことで自ずと悟っていた。