rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第35章 fondness afterⅡ
「・・・ナッシュ・・?」
「・・・、・・――・・・」
「!ッ・・――・・・ん・・。おはよ・・」
赤らんだ、なんて形容では済まされない。
悔しいほど火照らされた顔の熱がどうやったら冷めゆくか・・・。
身体が覚えていた名無しにとって、抱き寄せられ、耳元で打たれたナッシュの一言は、彼女のその身を一層激しく焦がしていた。
自分達の傍にあった、これから着ようと思っていた自身の下着のことなど、どうでもよくなるほどに。
「・・ッ・・・」
ローブごしの抱擁とは思えない熱を感じ、ナッシュは名無しのそれを脱がす。
日差しの漏れる、明るくなった寝室。
名無しの下着は、その着ていたローブと一緒に、ベッドの下へと落とされた。
20171207UP.