rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第35章 fondness afterⅡ
「・・・?!わ・・」
「・・・あー・・こんな下着だったな・・そういや」
「ッ・・――?!?!」
「・・・なんだ・・朝からそんな面白れえカオするなよ。フフッ」
床を見ていたとき、ぎりぎり視界に入っていたのは、ブラジャーのふわりとしたカップの曲線だ。
それが自分の触れていないところで宙に浮けば、二度見もしたくなるし、疑問符だって無数に舞い降りもする。
名無しはタオルを拾ったと同時、しゃがみこんでいた体勢から勢いよく立ち上がると、慌てて再びベッドの方を見た。
そこには上半身を起こし、リーチの長い腕で下着を掴みあげていたナッシュが、彼女に自身の起床を報せついで、驚愕を与えていた。
「あ・・、あ・・・」
「いつのことだったかなんざ、やっぱり忘れちまったが・・・カワイイとは思ったな、確か」
「!・・・ナ・・、あの・・」
「おまえ・・・一人で先にシャワー浴びやがって」
「っ・・・目・・、覚めちゃったから・・。あの・・」
「ん・・・?」
「・・―――・・・ッ・・おはよう・・ナッシュ・・・」
「!」