• テキストサイズ

rain of fondness【黒バス/ナッシュ】

第31章 rain of fondnessⅪ


―――。
――。

羽織ったバスローブが寝室で脱がされることなど分かりきっていたことだ。
渇いていた喉は新たに冷蔵庫から出した、キンと冷えた別のボトルを開けることで潤した。


『ん・・・』


入浴時と同じように口移され、顎を伝う液体を拭われる。

ナッシュのその舌は当然の如く、名無しの口腔へとまた挿入された。


『・・っ・・・』

『・・・そういやおまえと風呂に入ったのは、身体がどろどろだったから・・・、だったな』

『!』


交わっても交わっても物足りない・・。

そう懲りずに訴えるかのような、彼の瞳にキスと共に酔いしれる。
口吸われた舌遣いにも思わずとろけながら、名無しはまた、すっかりその気になっていた。

水分補給のあと押し倒されたベッドで三度び身体を求められれば、そこに拒む理由など勿論なかったも同然だ。
ありのままを受け入れようとして、名無しは頬を赤く染めて意思を示す。


『・・ナッシュ、・・・?!』

『・・・ハァ・・』


狂ったまでに肌を重ねても、ただのキスひとつで、湯浴み後の熱が情熱的な火照りに変わってしまうのだ・・・色恋の底知れなさを改めて思い知らされる。

また抱かれる覚悟はとうにできていた。


が・・・。


/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp