• テキストサイズ

rain of fondness【黒バス/ナッシュ】

第29章 rain of fondnessⅩ-4



「――・・・シュ、・・・!ぃ、・・・ッ」

「?」

「・・て・・・、――なか・・」

「名無し?」

「も・・、・・・いっちゃう・・から・・・ナッシュも出して・・?なかに・・・、欲しい――」

「!ッ・・・、・・フッ――・・・そんなもん、言われるまでもねえよ・・――」

「!!・・、・・・―――ッ」


好さのあまりに、欲に溺れていたナッシュが返した名無しへの言葉。

紡がれた一言が嬉しくて、珍しく、強がってしまったことを彼は自覚していた。

求められることがどれだけ恭悦に思えたか・・・。
その健気に回された細腕も、絞り出した言葉を奏でる甘い声色も。

自分を見つめる、長い睫毛のつぶらな瞳も――。



/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp