• テキストサイズ

rain of fondness【黒バス/ナッシュ】

第29章 rain of fondnessⅩ-4



「はぁ・・・はぁ、ン・・・ァ・・っも・・・、ナッシュ・・っ」

「なんだ・・・気持ち好かったくせに」

「ッ・・・、はァ・・」

「ほら・・・顔。よく見せろ・・・、ん・・」

「!ん・・・、ふぁ・・」


水面に舞う雫たちの爆ぜが消え、再び一旦静まった浴室に目立つ、それはしっとりとした空気。

腰まわりはゾクゾクとしており、そこへ伝う場の甘さが、痙攣のような症状も名無しに孕ませる。

止んだ律動の余韻とでも言えばいいのだろうか、だからといって二人に繋がりが無くなったわけではなかった分、名無しの陰部は継続して、未だひくひくと疼いていた。


「ん・・・」


振り向かされ、捩じらせる上半身。
唇を求められて、名無しは素直にそれを重ねる。
そのとき、さらさらの湯水に混ざり内腿や膝に垂れていたのは、彼女が出した新たな蜜だった。

立っていた所為で、足元へと落ちてゆく速度に差があったのは、後者にはとろみが含まれていたからだろう。
白っぽく濁りもあったその甘露は、ナッシュの猛りにも卑猥に絡みついていた。

互いにより性欲を掻き立てられる生々しいあたたかさ。
名無しは勿論、自分から彼を離すようなことはしなかった。
そしてナッシュもまた、名無しとの繋がりが解けないよう、艶めかしく腰を宛がい続けていた。


/ 349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp