rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第29章 rain of fondnessⅩ-4
「わ、・・・あ・・」
「ん・・・」
「ッ・・・ナ・・!!い、・・・ひぁ・・、ぁん・・・っ――」
切なげに離された互いの身体。
ナッシュはバスタブの中で立ち上がると、同じように名無しにも手を伸ばし、彼女を抱き締めた。
その抱擁は束の間で終わらせて、次になしたのは、名無しを再び端へと追いつめること。
二人が立ち上がってしまえば、湯量はすっかり少なさを顕著にしており、その嵩はちょうど名無しの膝下あたりまで減っていた。
立っていても露骨な水の抵抗は既に無く、そう体感したことが、これからまた激しく抱かれることを暗に連想させる。
ベッドの上と同じように・・・。
端へと追いつめられた名無しは壁に両手をつき、ナッシュに腰をぐっと突き出すよう強要されると、足を開かされていよいよその瞬間を目の当たりにした。
早く欲しい・・・そう思わずにはいられずに、自分から腰を摺り寄せてしまったこともまた、彼女にとって再び羞恥心を纏う結果となっていた。