rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第1章 rain of fondness
『あ・・・?』
『だから・・・っ――ナッシュの部屋で話してたことだよ・・・聞いてたでしょ・・?あの・・・ッ、あのとき・・』
『・・・十日って言ってなかったか・・?』
『そうなんだけど・・・。結局少し伸びたの・・・・だから、その・・・ごめん・・そのあいだは・・・』
『フッ・・・おいおい・・、謝る必要なんてねえだろ・・・。オレがおまえを縛る理由なんざ、何処にもねえよ』
『ッ・・・・』
そういうときだけ突き放すようなことを言わないで欲しい。
名無しが口に出来なかった想いがそれだ。
散々縛って、身体から心まで、考えないことがないほどに仕込んできたくせに。
『まあいい・・・要は二週間分、今抱けば問題ねえ・・そういうことだろう?』
『ちが・・・』
『ハッ・・・なんだそのカオ・・・図星か?』
『・・・・っ』
『それとも・・・ん・・、いつも通りだと、オレが痺れを切らして他の女と寝るとでも思ってるのか?』
『!な・・・ッ、・・んん』
『違うとは言わせねえよ・・・顔にそう書いてある・・』
『・・・――ッ・・』