rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第5章 rain of fondnessⅡ
「ん・・分かりやすいな・・・おまえ。怯え半分に期待半分・・・ってところか・・?」
「っ・・・」
「まあそうだろうな・・・オレの部屋では、キモチイイことだけにまみれてたもんな?・・・狂ったみてえに抱かれすぎて、すっかり忘れちまってたろう?おまえはオレに、此処で初めて――」
「!やめ・・・、んん・・っ、・・・ふ、・・・ぁん・・」
「なあ・・・今までどれだけ腰振って、何回イッた・・・?オレの上には何度跨ったよ・・・?!」
「ッ・・・」
「答えられるわけねえよな?!おまえはいつも必死で・・・夢中になって・・」
「・・・ッ・・」
少し息をするだけで、ナッシュの汗の匂いをつんと感じる。
大好きなそれだ・・・シャンプーと、コロンと混ざって、ああ・・・ナッシュがそこに居る・・・そう自然と思わせてくれる。
試合があり、当然激しく動いた後なのだから、その発汗量も相当のものだったであろう。
抱擁に顔をむりやり寄せられて、逃げようにも背後にはぴくりともしなさげな鉄の扉。
ナッシュの明るい髪が名無しの茶色いそれと絡み、ぶつけられた額はそのまま、近しい瞳と唇が容赦なく彼女を暴く――。
「バカみてえに感じて・・・必死になって喘いで・・・散々泣き散らしてたよなァ?」
「っ・・・んっ、・・ナ・・・」
「本気でオレを拒んでやがった・・・。ナカに出す度に聞こえた、おまえの喚く声はたまらなかったぜ・・?」
「・・ナッシュ・・・ッ」
「なあ名無し・・・おまえは・・・、今のおまえにはそれができるのかよ・・・此処で最初に抱かれた時と同じように、オレを否定できるか・・?そら・・・さっさと拒んでみせろよ・・・っ」
「っ・・、できるわけ・・・ッ・・――!!ん・・ん・・・ッちゅ・・ん、・・・ン・・」
「ちゅ――・・・・知ってるさ・・。だからおまえは今も、オレのキスを避けられてねえ・・」