rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第28章 rain of fondnessⅩ-3
「―――・・あ・・・」
「・・・ん・・」
「・・・ッ、・・ナ・・・!ひ・・」
落ちてゆく。
なんて、そんな小恥ずかしい表現さえ、大したこともないように感じさせられる。
実際落とされていたのだから。
身体を貫かれた瞬間、名無しはそう思っていた。
「や・・、ぁ・・・あ・・っ」
「ッ・・・、来い」
「!ん、・・・・ふ、ぁ・・ッ」
絶頂を迎えた時、全身にぶわりと汗が滲んだのがよく分かった。
それは身体が濡れていても、そこに被さった別の水分の感触や、舌をなめずったときに僅かなしょっぱさを感じたからだ。
熱く火照った身は背中が今更壁にぶつかったところで、到底冷ややかにはもう思えなかった。
ただぶつかった勢いで声が漏れ、直後には、その壁とも離される。
ナッシュは抱き寄せた名無しと交わりながら彼女の陰部を自身で埋め尽くし、その華奢な身体を、まるで沼に喩えるかのようにバスタブの中へと引きずり込んだ。