rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第27章 rain of fondnessⅩ-2
「あ・・・、あ・・っ!ん・・・」
「ちゅ・・――」
「ナッシュ・・、ッ・・・ぃ・・それ、・・あ・・・っ」
「ん、・・・ん・・」
浸かる片方の足がバシャバシャと、何度も湯を蹴り飛沫を舞い立たせる。
濡れた身体はまるで全身が艶やかに光っているようで、ベッドの上とは違ういやらしさが漂っていた。
ナッシュはバスタブの底に片膝をつき、中立ちのような格好をとりながら、名無しの下半身に延々と顔を、そして唇を近付けた。
その体勢が一番、彼女を愛でるのに頭の位置が都合よかったのだ。
身の丈の大きさゆえ、ほんの少し小首を傾げなければならなかった部分はあった。
けれど名無しにしてみれば、そんなナッシュを見下ろすこともまた貴重であり、彼がそこまでして自分に愛撫を降らせていることは純粋に嬉しかった。