rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第27章 rain of fondnessⅩ-2
「・・・やめるか?」
「!・・・やだ・・、ナッシュ・・ッ、あ・・・」
「ふ・・・、だよな。その・・・もう気持ち好くなりたくてたまんねえ・・って面、・・・オレの好きなカオだ。ちゃんと座ってろよ――・・イカせてやる」
「!!ッ・・・」
湯が汚れるからといいわけしたことも、唇を窄めることをやめてほしいと言ったことも、何もかもが全て建前だった。
まつろわぬままだった想い、その筈の名無しがいつのまにか欲情させられ、手のひらを反すように、表情を以って見せつけた移ろう本心。
気持ちの変化により最後には求めた本当の願いなど、ナッシュに好くしてもらいたいと思うこと以外、彼女にはなかった。