rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第24章 rain of fondnessⅨ
『ん・・っはぁ・・、は・・・』
『・・このまま・・・身体も洗ってやる』
『・・・え、・・ッあ・・・』
一般的な容量のボトルの中身は、男が口にすれば大体一瞬でなくなるもの。
身体にも零れていたし、口移すための水は、ものの数分でそのボトルを空にしていた。
名無しに飲ませた後はナッシュもそれなりに喉を潤しており、一度大きく呼吸をすると、あとはただのキスを二人は交わすだけだった。
シャワーを少し出していたことによる湯気と、バスタブに注がれゆく湯が発していた熱気。
それらがこもった浴室で重ねる唇は、ひんやりとした舌を絡ませ合うことで二人に心地よさを味わわせ、また贅も感じさせる。
口吸われて抱く恍惚に足元が緩むと、名無しはその身をナッシュに抱き留められ、露骨に触れ合った肌に、彼の内から来る熱を実感していた。
『ん・・・』
『、・・・ナッシュ・・』
『ハ・・・困ることでもあるか・・・?ああ・・オレと同じ・・・これで洗って、また連れに疑われちまうのか』
『っ・・・ちがう・・、もう・・・むしろ・・』
『ん・・・?』